二種類の呼吸
前回横隔膜の記事を書き、呼吸に密接した筋肉とお話しました。私達が生きていくうえで当たり前に行っている呼吸について大きく二つの呼吸の仕方があるということで、今日はそれについて書いてみたいと思います。
1.胸式呼吸
胸周辺の肋骨を大きく広げて息を吸う。首や肩の筋肉を使うのでその部分は緊張した状態になりがち。大量の酸素を取り込めて、交感神経が緊張し体は活発になります。
※女性は特有の臓器(子宮や卵巣)を保護するためにこちらの呼吸が多いらしいです。
2.腹式呼吸
肋骨ではなくお腹を出したり引っ込めたりして横隔膜を上下させてする呼吸。ゆっくりと酸素を取り込みます。これによって副交感神経が刺激され体がリラックスします。
※男性はこちらが多いと言われています。
呼吸と自立神経は深い関係にある!
※交感神経と副交感神経の2つの事を自律神経という。
胸式呼吸では呼吸は浅くなるので交感神経が活発になります。ただ交感神経が活発になることは悪いことではありません。汗をかいたり心拍数を上げたり運動するときや活動的なモードの時にはこちらの状態になります。
腹式呼吸は呼吸が深くなり副交感神経が刺激され、消化器系のコントロールしてくれるので食事の消化やリラックスするのはこちらの働きが関与しています。厄介なのはこの2つのモードを切り替えできなくなると"自律神経失調症"になってしまいます。
腹式呼吸のやり方
椅子に座りながらや立っていてもできる腹式呼吸のやり方です。背筋を伸ばし鼻から息を吸い込
みます。おへその下に空気を貯めていくイメージです。次に口からゆっくり息を吐き出します。
お腹をへこましながら体の悪いものを全部吐き出す感じです。これを最初は5回ぐらいから慣れ
てきたら10回ぐらい無理なくやってみてください。
仕事中は胸式呼吸になりがちです。お昼時間や休憩中にぜひやって下さい。集中力が増して
仕事も捗ること間違い無しです!