腰周辺の痛みを腰痛と言いますが、腰痛と言うのは総称であって病名ではありません。
腰でおこる病名は
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、筋・筋膜性腰痛、椎間関節性腰痛など
いろいろあって症状なども微妙に違っています。その中の病名で筋・筋膜性腰痛について解説しようと思います。
筋・筋膜性腰痛の原因は?
ズバリ腰周辺の筋肉疲労によってでる痛みや痺れの事です。
腰に負担のかかる姿勢を続けていると、腰の筋肉が緊張してかたくなります。毎日の疲労をその日の内に回復できればいいのですが、できない状態が続くと
・血行不良をおこす
・疲労物質が血流にのって流れていかない
・その場所にとどまりコリになる
・コリが痛み、しびれをおこす
というような状態を作っていきます。
腰に負担をかける姿勢
・デスクワークや座った姿勢を続ける
事務職、運転手など
・重い荷物を持ったりする
配達、引越し業者、工場での重作業など
・前屈みになったり起こしたり動作を繰り返す
看護、介護の仕事など
・激しいスポーツ
セミ、プロのスポーツ選手、運動好きの方など
特にコリやすい筋肉
腰に負担のかかる筋肉は脊柱起立筋と大腰筋の二つの筋肉です。
脊柱起立筋は背中から腰へ向かう太い筋肉で、体を前に倒した時に上半身の重みを支える役割を果たします。人間が直立二足歩行ができるのは、背筋をきちんと伸ばすことができているからで、背筋の1つとして重要な役目を担っています。
大腰筋は骨盤まわりの筋肉の一部です。お尻の筋肉を引き上げて骨盤の位置を正常に保ち、腰が曲がって猫背にならないようにしています。また背骨や脊柱起立筋などの背中の筋肉を下から支える役割も持ちます。
長時間立ちっぱなしでいたり、中腰や前かがみの姿勢をとっていると、これらの筋肉に負担がかかり縮んだまま伸びにくくなったり、筋肉が傷ついて炎症を起こします。
施術プラン
・足、足首をほぐしていきます。筋.筋膜性腰痛の方は足の甲が硬くコリ固まっていたりするので特に念入りにほぐします。
・ハムストリングス(太もも裏)がコリ固まっているのでほぐしていきますが股間節の動きがスムーズではないと考えられるので股関節も緩めていきます。
・脊柱起立筋に痛みがある方は肩こりをおこしている場合も多いです。肩甲骨やワキの下をほぐしていきます。
まとめ
筋・筋膜性腰痛の症状は意外に我慢できるレベルで、そのままにしている方も多いです。しかし何度も繰り返していると腰椎が徐々に傷んできます。
最悪、ぎっくり腰(急性腰痛)をおこしたり、椎間板ヘルニアなどを発症してしまいます。
ただの筋肉疲労と甘く見るのは危険です。痛みをこじらせないようにし、早めに治療しましょう。